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特集特集|子供の進路を見守るために

成績があまり伸びない、周りの子供たちが塾や家庭教師をはじめた、いい学校に行かせたい…、子供に対してさまざまな思いが出てくる頃、ひとつの選択肢として挙げられるのが塾や家庭教師。 学校以外の施設に通わせるのは不安もたくさん。 だからこそ、子供の進学を見守るにあたり是非知っておいて欲しいことがあります。

大人への階段。子供の自立心。

小学校、中学校、高校、それぞれ1年生として進級したとき、次の進学(入試)は同時にスタートを切ります。 受験を終えたばかりのお子さんもそうでないお子さんも、ほっと一息つき、新しい学年で毎日が楽しいときですが、心や頭を既にもう少し先の自分や将来の自分へと向け始めなければなりません。 しかし、あまり急ぎすぎては子供の意思を尊重できないばかりか、子供たちからは親の考えお押し付けられていると捕らえられないともかぎりませんので、時期を見計らうことが大切です。

この頃の子供たちは自立心が芽生え出し、共通してお父さんやお母さんの手を離れたくなる時期を迎えます。 いわゆる思春期です。 子供から大人へと成長する途中段階では、誰しも子供扱いをされることを嫌がります。 行き過ぎた干渉はケンカの原因になってしまうため注意が必要です。 叱ったり規制しすぎたりといった行動に走りがちですが、静かに見守ってあげる心の余裕を親が持っていてあげてください。

大事なのは、自分でできることは自分でさせること。 間違っているからと言ってすぐに否定し全て親が行なってしまうのではなく、子供に決めさせたり体験させましょう。 もちろんこのとき、子供にはまだ責任能力がしっかりと備わっていないため、親が責任を負うことになります。 ですが、こうしたことが分かっていても、子供にゆだねる部分を持つことで、子供はしっかりと自立心をつけていきます。 塾の選択や、体験入学への申込み、資料請求など、できることはどんどん任せてみてください。 そのうちに他人とのコミュニケーションができるようになり、学校の先生や塾の先生、仲間達と意見の交換や相談を自らしていくようになります。

親は子供にとって一番頼りになる存在ですが、一番近くにいるからこそ頼りづらいこともでてきます。 そうしたとき、子供が自ら誰かを頼れるということは、受験だけでなく大人になるうえで、とても重要な力になるでしょう。

受験は大きなステップアップ

受験は大きなステップアップ

受験は子供の成長において、大きなステップアップです。 なぜなら、受験までには、仲間との情報交換や、学校に関する情報収集、入試に向けてのスケジューリングや体調管理、受験に立ち向かう精神力などの能力が必要とされるからです。 特に、分からないことを聞いたり、自分の意見を述べて相談にのってもらったり、決定したりする学校以外の塾や家庭教師などの教育施設はとても影響を与える場となるでしょう。


だからこそ、教育施設を選ぶのは難しく、慎重にならなければいけません。 どのような塾を選べばいいのか、また、どのような形態がお子様に合うのか、こちらの「塾・家庭教師の比較」も参考にして子供にあった場所を一緒に選んであげてください。

塾選びをするにあたり、お父さんお母さんはまず、お子さんの性格や普段の生活リズムを見て、どういった形態かを考えましょう。 部活で忙しい毎日を過ごしている場合、他の習い事がある場合、勉強の週間があるかないか、苦手科目はあるのか、などは塾を決める前に知っておく必要があります。 それらがわかれば、時間の融通が利くのはどれか、学習リズムがより身に付くのはどこか、などで絞り込んでいきます。 もちろん施設にはそれぞれのメリットとデメリットがあります。 子供にとって優先すべきことはどういうことなのかをよくご家庭でも相談してください。

また、塾が決まってからも、塾の様子や周りの様子を把握して、子供の生活や学力の伸びを見てあげることも大切です。 特に、選んだ塾が本当に子供にあっているかという点には目を向けていてあげてください。

▼参考コンテンツ
>>【“塾”or“家庭教師”どっちを選ぶ?】はこちら

塾選びに重要なポイント

塾選びで重視する点は、まずアフターフォローがあるかどうか。 塾の費用は決して安くありませんし、教えてくれる先生の力量で勉強の伸び幅も随分違います。 休んだときや授業で分からなかったときに、むやみに補修をして授業料を重ねてくるところはあまり信用できるとはいえません。 生徒1人1人のフォローをしてくれる塾には安心して任せることができますね。

また、家からの距離や、その塾の雰囲気や環境、指導方針は塾によって違うので、入塾体験に申し込んだり、見学に行ったりして親の目からも確認をしてあげてください。 分かりやすい授業か、意欲がわいてくるかなど、見えるところはたくさんあるはずです。 このとき信頼のおける塾や先生に出会えると、受験においてお母さんやお父さんの大きな支えになってくれるでしょう。 入塾を考えている塾がある場合は、レベルごとのクラス分けがされているかも重要です。 無理のあるクラスわけになっていないか、それが子供にあっているかを見てあげましょう。

▼ 参考コンテンツ
>>【初めての塾 入塾の心得】はこちら

塾に通うお子さんにしてあげること。

塾、家庭教師、個別指導に関わらず、お子さんの塾での学習内容やその成果をみてあげてください。 入塾が決まりほっとしていてはダメです。 大事な受験までの期間を任せられるかどうかは入ってからでないと分かりません。 学校の授業と平行で行なわれているどうかや、苦手な科目や分野に視野をむけているかどうかのほかに、スケジュールを組んで定期的にテストや問題集で学力を測っていてほしいものです。

家庭教師の場合は、子供と先生の邪魔をしてはいけないなどと捉えがちですが、授業をみて子供にあった指導のリクエストや提案をすることは可能です。 馴れ合いになることも多々あるので、子供から授業の内容を聞くなど、確認しておくことも大切です。 塾の場合、放っておくとただ高い月謝を取られるだけにもなりかねません。 要望に柔軟に応えてくれる塾はたくさんあるので、もしも子供との相性が悪いと判断できる場合は他の塾への変更も視野に入れて下さい。

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