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特集特集|“塾”or“家庭教師”どっちを選ぶ?

塾と家庭教師ってどう違うんだろう?どっちの方がいいんだろう?そんな悩みを抱えている塾をお探しの生徒さんたち!“どちらが”どれだけいいという比べ方では、実はなかなか判断はできません。それぞれにメリットが違うので、自分の状況に合わせて選ぶのが正解。では、それぞれのメリットってなんだろう?まずはその“違い”を知ってみましょう。

個別指導 or 集団指導あなたはどっち派?

●“塾”ってこんなところ

“塾”とひとことで言っても、現在はその形態もさまざまです。 最も一般的なのが、複数人数の生徒が1つの室内で、1人の教師から学校のように授業を受ける「学習・進学塾」、塾の中には、個別指導といって、2人の生徒に1人の先生がついたり1人につき1人の先生がつくスタイルをとっている学習塾もあります。

これらは基本的に、学習塾のある場所へ定期的に通い、学力の向上を目指します。 クラスは学力別に分けられている場合が多く、学校で学んだことの復習から応用までを学校と並行して行なっています。 学校の延長上にある“もうひとつの学校”と認識してもいいでしょう。 学習ペースは他の生徒の様子を含めて進んでいくため、融通が利かず大変ですが、自分と同じように受験に向けて頑張っている仲間、また勉強に一生懸命励んでいる仲間との距離が近いため、いい緊張感の中で意欲的に勉強ができることが魅力です。 負けず嫌いで、積極的な子には、学習塾の空間が勉強には適しているでしょう。

●“家庭教師”ってこんなところ

一方家庭教師は、主に自宅に先生が来て、先生1人につき生徒1人のみが付きっ切りで指導します。 先生は生徒のいいところもわるいところも間近で見ることができるので、その場で間違いを正すなど多くのアドバイスを受けることができます。 また、時間内は自分だけのために授業をしているため、質問も分からないときに自由に受け付けてもらえます。

他人や同じ境遇の仲間の様子が全くわからず競争心は芽生えにくい点はありますが、生徒のペースにあわせての指導なので、ついていけなくなるという事態はありません。 分からないところがあればすぐにきくことができるのはいい点ですが、馴れ合いになり、そこに甘えてしまうと学力の伸びが悪くなるので、注意が必要です。 部活などで毎週決まった時間を空けられない都合がある場合、家庭教師のほうが融通がききます。 質問が人前でしにくい内公的な子や、自分の弱点がみえていないという人には、家庭教師が効果的と言えるでしょう。

●最近の塾事情

近年多く見かける“個別指導”という塾のスタイルは、今まで家庭教師の利点とされていた生徒のペースに合わせた授業や、個々の欠点を見つけて指導できるといった利点を兼ね備えた指導方法です。 ただ、個別指導を行なっている中には、家庭教師のように1対1だけでなく、生徒2人に対して1人の生徒、3人に対して1人の先生など、少数人数制で指導にあたる場合もあります。 それぞれのメリットとデメリットを比べ、自分にあったスタイルを選びましょう。

あなたにピッタリなのはどっちだろう?

どちらかを選ぶ前に大切なのは、まず生徒自身が「勉強のやり方をつかめているか」を確認しましょう。 学校以外での学習習慣が日常についていない場合は、家庭教師のような1対1で勉強の仕方や弱点を改善できる指導を受けて、勉強の仕方を教えてもらうといいかもしれません。 逆に、既に学習習慣がついていて、何を強化すればいいか自分で分かっている生徒には、塾のような場所で、仲間と共に競争心をもって励むほうが学力は早く伸びる可能性が高いといえます。

気になる学費については、まちまちですが一般的に家庭教師の費用はかさむ傾向にあります。 ですが、これは額面だけを見るのではなく、授業内容や学力の向上見込みとの費用対効果を合わせて検討するのがいいでしょう。

塾と家庭教師のメリットとデメリット

どちらも塾講師のレベルや教え方の不一致によって、学力吸収への差は出てきますし、何より本人のやる気次第で学力向上のスピードは違ってきます。 自分に合っているからといっても学力がぐんぐん伸びていくわけではありません。 塾や家庭教師を始めるにあたっては、本人の努力は欠かすことができません。 しかし、万が一授業内容や講師の教え方に疑問をもった場合は、親や塾、家庭教師の本部へ相談してください。

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